銅板に穴が開くのは酸性雨の影響ではないかという説があります。
酸性 アルカリ性と言うのは㏗(ペーハー)の値を基にしています。㏗は水溶液(今回の場合は雨水)の酸性度又はアルカリ度を表すもので中性を7とし7を超える場合はアルカリ性7未満の場合は酸性となりこの値が小さい程酸性が強い事を示します。
一般的に、綺麗な空気の地域に降る雨は空気中の二酸化炭素が溶けてできた炭酸を含んでいる為酸性度は5.6程度になると言われています。この数値より低い値を示す雨を国際的に酸性雨と呼んでおり、日本国内で環境省が2度調査しています。
1度目は(昭和58年~昭和62年)㏗4.4~5.5
2度目は(昭和63年~平成4年)㏗4.5~5.8
でありほぼ同じ値がでていまして日本はやや酸性雨の降る地域ではありますが世界48カ所の銅減耗調査で比較しても銅に対する酸性雨の影響は認められていませんので、国内での通常の使用であれば銅板を使用した屋根 谷 樋 に対する酸性雨の影響は無いという報告がされています。銅板の一般的な対応年数は60年~100年と言われています。(厚みによる)
【総括】
総括として、同に穴が開くのは瓦と一緒に使用された場合に穴が開く事が多く、それは、瓦の形状、特に和型やS形瓦のように瓦に山と谷があり雨水が集中的に銅板の一カ所当たる場合その表面が減耗する事により発生する現象であると言えます。
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