これはいぶし瓦の黒ずみ写真です。
赤い枠線の部分に注目してみると、銀色のいぶし瓦が黒くなっているというのがわかると思います。
この現象は、自然素材であるいぶし瓦特有の現象で、長年の経年変化により黒くなりますが、これはいぶし瓦だからこそ出せる色調であり風合いだとも言えます。
黒くなることで、瓦自体の製品品質や瓦の強度が落ちるということはないので安心して下さい。
いぶし瓦は日本の国宝である社寺仏閣にたくさん使われているのを見ると、いぶし瓦の特有の黒ずみも建築物に深い味わいと、日本ならではの詫び寂の文化にも精通する部分があり、新しいものは確かに見た目も綺麗で美しいのですが、長い年月を経て作り出された色調は絶対に出さないものなので、いぶし瓦を屋根に葺いている方は、いぶし瓦特有の経年変化を楽しんで頂けたらなと思います。