これは貫入(かんにゅう)している和形釉薬瓦のハイシルバーの棟瓦の写真になります。
粘土瓦というのは別名「陶器瓦」とも言われており、粘土を形成し専用窯に入れ高温の温度で焼成することで作られるものなんですが、その製造過程で、主に釉薬を瓦表面に塗って焼結させて作る釉薬瓦(ゆうやくがわら)はこの貫入という現象を起こしやすいと言われています。
その原因としては、瓦の原料である粘土と表面に塗った釉薬(ゆうやく)を焼結させる際に、粘土と釉薬の収縮率の違いにより釉薬表面に細かい亀裂のようなものが発生します。
これは瓦の内部にまで亀裂が発生しているものではなく、その瓦の製品品質に問題は一切ないです。
釉薬表面の亀裂が原因での漏水が起きたり、瓦の強度が落ちるということは一切ありませんので安心してください。