愛媛でお馴染み、全国的にも大変多く使われている平型セメント瓦は全国各地のセメント瓦工場で生産販売施工されてました。今から約60年前から20年間程製造されたのが平型スレート瓦で、その後の40年前から20年前迄製造販売されていたのがS型スレート瓦です。
【今から70年前の日本国内の瓦はどうだったでしょうか】
戦後10年程した頃です。瓦は焼き物の瓦が主流で運送の事情が今の様にトラックなどはありませんので全国各地で瓦は作られており、その頃に平型Sスレートセメント瓦がデビュウーしました。その当時はセメント製の瓦は画期的な素材で尚且つ比較的に安価な商品であったと思います。日本国政府も国民の住環境改善政策で住宅を分割払いで購入出来る『住宅金融公庫』前のシステムを導入し住宅の購入支援を促しました。そのような社会情勢もあり比較的安価な住宅にこの『平型セメント瓦』はおおいに採用されました。
【今から50年前の日本国内の瓦はどうだったのでしょうか】
『平型セメント瓦』から『Sセメント瓦』にモデルチェンジしたころです。「平型セメント瓦』は瓦の形状から起因する雨漏りの要素がありました、これは比較的流れ長さが長いお家などでは雨漏りがあったようです。
その問題点を改良したのが、『S型セメント瓦』です。瓦の形状で瓦の山を作りみずの横流れを防止する機能を作りました、このころまでは全国各地でこの『S型セメント瓦』も製造販売されていましたが、住宅産業が活況で全国展開の建材メーカーや住宅メーカーが等の企業が登場してきました。全国展開の瓦メーカーは『ケイミュー』『日本モニエル』などです。これは全国展開のの住宅メーカーに対応と言う事で、品質の標準化を図るという目的もありました。
『S型セメント瓦』は約30年程全国各地で製造販売されて今から20年ほど前に製造中止になりました。
製造中止になったのは、社会情勢が徐々に変わり、街の大工さんから住宅メーカーにシェアが移行し、又物流が想像以上に発達した為に重量物でも比較的安価に手に入れる事が出来る様になりました。弊社が三州瓦を取り扱いをはじめたのが約35年前になり日本の建築も一般的な洋風→アメリカン→ヨーロッパ→モダン和風と流行に流され、S型セメント瓦の社会的ニーズもなくなりました。