K様伊予郡砥部町中古住宅雨漏りの原因
【調査報告】
報告① 屋根勾配が2.5寸勾配の緩勾配である事
カラーベストコロニアル等の新生屋根材は緩勾配で施工出来る事も商品の売りの一つでした。
しかし現在は2.5寸勾配➡3.0勾配になっています。
この点は、雨漏りの大きな原因と言えます。
報告② 屋根下地がバラ板で施工されている
クボタ鉄工のカラーベストコロニアルや松下電工のフルベストなどの彩色石綿スレートは屋根下地に構造用合板12.5㎜以上の物を使用しなければならないと言う決まりがありそれはバラ板などで屋根下地を作るとその隙間に屋根材を固定する釘が入る場合があり屋根材の固定力不足となるのでこれを防ぐために構造用合板12.5㎜の決まりがあります。
しかし、その当時は構造用合板の流通もあまり活発ではなく又高価な建材でもありましたので、良い事ではありませんが、結構バラ板下地のおうちは多くありましたし特に問題は出ていませんのでご安心下さい。
報告③ 屋根材の寿命
40年以上屋根でこのお家を守りましたカラーベストコロニアルですが流石に寿命が来ています。
そろそろ、その天命を全うしたのではないかと思います。
【ご提案】
アスファルトシングルによるカバー工法をご提案致します。
理由① 予算
カラーベストコロニアルを撤去処分せずにカラーベストコロニアルの上に自着層着き防水シートを貼り一次防水してその上にアスファルトシングルを施工します。
撤去 処分 屋根下地 工事中の天候対策の養生費用などのコストを大幅に削減できます。
理由② 屋根勾配
屋根勾配が2.5寸勾配であり一般的な屋根材の仕様可能勾配ではありませんのでこの勾配でも使用可能なアスファルトシングルをお勧め致します。
又、今流行りのガルバリウム鋼板などは縦平等の形状であれば使用可能ですが、入母屋形状のこの様な屋根の場合施工コストが大幅に上がります。(簡単な切妻屋根でないと逆にとても高くなります)又カバー工法は出来ませんし、ガルバリウム鋼板などの合金メッキこ鋼板などは原板保証は可能ですが加工した場合には材料保証はメーカーがしませんので要注意です。
理由③ 保証書の発行が可能
K様は中古住宅を購入してまず屋根を治しその後に内部のリフォームを計画しておられると聞きました、住宅における屋根は最重要部位です。屋根があるから住宅と言えます。違法建築などをしたら各市町村から呼び出しがあり、兎に角、屋根のみを撤去するように指導されると聞いています。それほど屋根=建築なのです。
今回、K様はこの住宅に長く住まわれる事をお考えの様なので簡単な修理等ではなく私どもに屋根全部をお任せ頂く事で、その責任の証として保証書の発行をさせて頂く事が可能になります。
以上の様な理由から見積書を提出させていただきました。